ここ数年の傾向として、小学校の卒業式における生徒のファッションが従来の正装から変化していることが注目されています。
かつては、男女ともに正式なスーツやブレザーが普及していましたが、現在は袴を着用する子も増えてきています。
しかし、袴を着用することに関して賛否両論があり、一部の学校では袴の着用を認めていない状況があります。
この記事では、袴を着る子はどのくらいなのか?また、袴が小学校の卒業式で認められない理由などについてお伝えしていきます。
卒業式の袴事情について知りたいなぁ。。
小学校卒業式における袴の普及とその背景
最近、小学校の卒業式では袴の着用が増加しています。
この傾向は地域差があり、当初は女子生徒の間で人気でしたが、次第に男子生徒の間にも広がっています。
袴を着る子はどのくらい?
実際、小学校の卒業式で袴を着る子はどのくらいなんだろう?
卒業式が近づいてくる学年の保護者の方は、この疑問を抱く方も多いのではないのでしょうか。
これに関しては、地域差が大きいように思います。
私も2年前に長女の小学校卒業式に参加しましたが、学年で男女合わせて100人ちょっとの人数のうち、袴を着ていた子は3~4人でした。
ただその学年・クラスによって、着る子が多いようなことを耳にすると増えて行ったりもすると思います。
あるデータによると、女子生徒ではクラスごとに約5人から7人、男子生徒では1人から3人が袴で卒業式に出席しているとも言われています。
この袴の選択は年々増加傾向にあり、今後もこの流れが続くと見られます。
自分の小学校では毎年袴に関してどんな雰囲気なのか(人数は結構いるのか?など)卒業生の保護者に聞いてみるのが一番確実だと思います。
袴をどうして選ぶようになった?
小学校の卒業式で袴を選ぶ生徒たちの動機は多岐にわたります。
自己表現の志向
現代の子どもたちは、以前よりも個性を際立たせるスタイルを好み、注目を集めることに関心を示しています。
友達同士で合わせて
特に女子生徒の間では、友人たちとの間で袴を着用するということで意見が一致する合意ことがあり、これが袴を選ぶきっかけとなることがあります。
メディアの影響力
例えば、2016年公開の映画「ちはやふる」に見られる袴の姿は、子どもたちに強い影響を与えています。
多くの子どもたちは、メディアで見た有名人のような袴を着用したいと考えています。
その他の理由としては、「七五三で着用した袴を再度着たい」と考える子どもや、「親が子供のために袴を選ぶ」という場合も見られます。
小学校卒業式で袴を禁止する理由
最近、小学校の卒業式で袴の着用に関する議論が活発になっています。
私服が基本の学校では、卒業式における格式ある服装が望まれる一方で、袴の着用を制限している学校も存在します。
この制限には様々な理由があります。
主に、座る際の時間のかかりすぎ、トイレの利用の不便さ、服装の乱れや過度な装飾に対する懸念が理由として挙げられます。
袴は長いスカートの形状をしており、通常の動作に特別な配慮が必要となります。
6年生であっても、校則によって禁止されている場合があるため、卒業式の服装については学校側に確認することが重要です。
具体的にどういったことが懸念されるか、詳しくみていきましょう。
準備に要する時間と労力
袴の準備には時間がかかり、早朝からの着付けやヘアセットが原因で、子どもたちが十分な睡眠を取れない場合があります。
簡素な服装に比べ、袴は準備が複雑で、子どもに大きな負担をかけると考えられています。
着用上の問題
普段着物を着用しない子どもたちにとって、着崩れを自分で修正するのは難しく、着付けに精通した教員も限られています。
トイレの使用
袴はトイレの使用時に不便さをもたらし、時間がかかってしまい、式の進行にも影響が出てしまう可能性があります。
窮屈に感じてしまう
袴は通常の洋服に比べて圧迫感が強く、特に卒業式の緊張感と相まって、子どもの体調を悪化させるリスクがあります。
動きやすさの問題
袴は洋服よりも動きにくいため、卒業式の様々な行動に支障をきたすことがあります。
経済的な負担
袴の購入やレンタルは高額であり、家庭に経済的な負担をもたらすという問題があります。
袴着用について世間の意見
保護者や社会一般の間では、小学校卒業式の袴着用について意見が分かれています。
賛成する側は「私服が基本の学校では、卒業式も自由であるべきだ」と主張しています。
一方で、反対する側は「着崩れや動きにくさ、さらには費用の問題」を理由に挙げています。
袴のデザインに関しては、「派手過ぎなければ、子供らしさがあるものが適切」との意見もあります。
一般の反応では、「袴の着用は問題ない」「新鮮で見栄えが良い」と肯定的な声が多く聞かれます。
着物業界からは、「子どもたちの着物や袴への興味は喜ばしい」との歓迎の声も上がっています。 現状、反対意見も無くはない中で、賛成の意見も徐々に増えているという状況です。
まとめ
小学校の卒業式で袴を選ぶ生徒の数は年を追うごとに増加しています。
保護者や社会からの反響はさまざまですが、もし袴を選択する場合は経済的な負担が少なく、子供らしさを保った袴が望ましいかもしれません。
子供が卒業式で袴を着たいと願う場合、直ちに否定するのではなく、まず学校の方針を確認することが重要です。
もし学校が袴の着用を許可していない場合は、その理由を子供にきちんと説明し、スーツや別の服装選びを一緒に楽しむことが良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。